どっちが本家?迷っちゃう・・(千秋庵)

千秋庵総本家

 函館の宝来町電停の近く、高田屋嘉兵衛像の手前に菓子店「千秋庵総本家」があります。

 そして、実は札幌市の狸小路の近くにも、同じく菓子店の「札幌千秋庵」があります。そして、どちらの店も銘菓「山親父」を出している・・。


 札幌に観光旅行に行ったことがある方は、「あれ?どっちが本家?」と思いますね。
 結論から言いますと、函館の千秋庵総本家が原点で、本家です。
 秋田県出身の佐々木吉兵衛という方が、1860年頃、開港でにぎわう箱館港で働く人たちに食べ物や甘い物を立ち売りしたのが始まりと言われています。

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函館山高田屋嘉兵衛銅像(この場所の左手横に千秋庵総本家)

 その後、函館の「千秋庵総本家」から小樽、札幌、帯広、釧路といった順で「暖簾(のれん)分け」が進んでいき、千秋庵は北海道内全体に広がって行きました。


 現在でも残っているのは、函館の「千秋庵総本家」「札幌千秋庵」、そして、帯広千秋庵が変わりまして、皆さんが良くご存知の六花亭になった訳です。
 合計三店ですね・・この事実、驚いたでしょう~。

 ですので、皆さんが北海道土産で買うお菓子の原点は、実は函館「千秋庵総本家」にあると言っても過言ではありません。ただ、今では、暖簾分けされた店の方が全国的に有名になっているという状態です。

 

 そして、その「六花亭」も、実は函館に里帰りしています。
 孫の里帰りのようなものですね。それも、本家をおもんばかって、本家近くには出店しないという優しさ・・。
 それが、五稜郭公園から歩いて数分の所にある六花亭 五稜郭店」です。
 ここでは、普段、空港のお土産店や箱詰菓子で手に入る以外の各種お菓子もあり、当然、ばら買いも可能です。


 また、併設の喫茶室も大人気で、ケーキなども楽しめます。ただ、人気店なので席待ちは覚悟してください。
 さらに、店舗の場所が五稜郭公園のお堀の近くなので、5月上旬の桜の花見時期は、お客さんでごった返しています。

 お菓子をゆっくり選びたいなら、冬季で、時間も早めが狙い目です。遅めになると「売り切れ」も出るので、ご用心。
 さて、話が本家から始まって孫店(六花亭)へとそれましたが、ここ函館では千秋庵系列の有名なお菓子は大体手に入ります。


 そして、最初に書きましたが「千秋庵総本家」と「札幌千秋庵」では「山親父」という共通の銘菓(せんべい)も販売しています。(「山親父」とは、北海道内で言う「ヒグマ」のことです)
 さて、どっちが美味しいか・・本家か、分家かということになりますが・・食べ比べてみるのも一興です。(私の主観ですが・・若干違います。)
 函館観光の折には、北海道千秋庵系列の生みの親、千秋庵総本家の味も是非試してみては如何でしょう。
 素朴な味ですので、ひょっとしたら箱館の黄金時代の港付近の光景」が脳裏に浮かぶかも知れません。

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函館 千秋庵総本家

函館山

 私は、個人的には紅谷製菓の「函館山というお菓子が大好きです。ローカルな半生菓子なので、あまり日持ちはしませんが、たまに食べて幸せになっています。


 そして、冒頭の函館山の写真にもあるように、冬の函館山を見る度に私は「クリスマスに食べる『シュトーレン』」を思い浮かべます。函館山は、あの若干硬めのケーキに粉糖をかけた『シュトーレン』に似ていると思いませんか?

 

 さて、その函館山ですが、私には少年の頃の鮮烈な思い出があります。
 それは、小学校低学年の時に友人2,3人だけで、函館山登山をしたことです。しかし、それは普通の登山ではありませんでした。季節は冬。3月頃で雪の表面が堅い頃でしたが、これは我々が思い付いた一種の「放課後の冒険」でした。
 「標高300数十mの山を、山頂を目指し、雪の中をできるだけ真っ直ぐ登る」

 

 これは、あの当時の我々の一種の美学だったのかも知れません。
 それは、晴れた日でしたが、「できるだけ。真っ直ぐ登ろう!」と谷地頭の辺りから山頂を目指し、我々は山麓の木々の間を縫って雪の山麓を登り始めました。
 皆の服装は、冬用の手袋、ジャンパー、ズボンそしてゴム長靴です。普通の北海道の子供の服装です。


 それでも、体重が軽いので、四つん這いの様な格好で登り始めると、案外登れます。  しかし、段々と登って行くうちに、次第に手袋は濡れ、ゴム長靴の中には雪がたくさん入ってきて溶けてしまい、水でぐちゃぐちゃの状態です。


 1時間くらいも経ったでしょうか。ようやく山頂も近づいてきたころ、我々は手足が冷たく、辛いので泣き出しそうだったのを覚えています。
 その時、たまたま「旧山道」と呼ばれる道に出たため、冒険は終わりました。

 その後、我々は、そのまま旧山道を使ってロープウェイ山頂駅へと向かい、復路はロープウェイで帰ってきました。

 昔のロープウェイ料金は、確か片道何十円くらいだったと思います。
 当時の施設は、まだ古かったロープウェイ山頂駅の待合室で、燃え盛るストーブの横で長靴を逆さにすると中から汚れた水が出てきて焦ったのを、今でも覚えています。

 

 さて、函館山登山ですが、冬は「登山道」を使っても、登山はできません。冬の時期は、ロープウェイでしか山頂へは行けません。
 函館山登山のお勧めは6月頃から秋口までです。

 そして、函館山は大人にとっては「登山」ではなく「ハイキング」感覚で軽装でも登れます。
 是非、リピーターの方にはお勧めですので、気軽に楽しんでみては如何でしょう?
 正味、1時間もあれば山頂に辿り着きますので、帰りは我々と同じようにロープウェイでどうぞ。


 ※ 函館山ハイキングコース https://334.co.jp/hiking/