函館の市場

函館朝市


 しばらく、観光ブログの本筋から話がそれていましたので、ここらで話を戻します。


 さて、函館の市場と言えば、だれもが「函館朝市」を思い浮かべると思います。

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函館朝市のフードコート


 面積も広く、出店数も多い函館朝市」は、今や国際的な観光名所です。

 その名のとおり、開場時間も朝6時くらいから昼過ぎまでと、比較的短めです。
 現在では「活イカ釣り」や「フード・コート」など、アトラクションもあって「ちょっと垢ぬけない国際観光地」のような風情も呈する市場です。


 そして、残念なことに最近では、「ぼったくり」とか、出店の商売姿勢に関する良くない書き込みも多いようです。

 これは、外国人観光客が増えたせいで、店のモラルは下がり、需要と供給の関係で商品価格も上がるといったような現象が起きているからでしょう。
 昔の「朝市」を知っているものとしては、不思議な別世界の感じがします。

 

 ここで、昔の「朝市」の話をしますと、早朝は市中の「小売店」や「仲買人」が仕入れる姿が多かったので、「朝早くには普通客は、行かない方が良い」といわれたものです。 
 それほど、本物の生鮮市場の活気が場内にみなぎっていました。
 「魚を売っている場所」「野菜を売っている場所」「乾物を売っている場所」とそれぞれ区別化され、「素朴」で「安く」「新鮮」なものを扱っている印象が強かったです。
 当時の朝市は、現在のように清潔で明るい感じではなく、どちらかといえば薄暗い、だだっ広い感じでした。打ちっぱなしのコンクリートの上に、それぞれの店が出店している・・そんな感じです。
 もちろん、「どんぶり横丁」なんて当時はありませんでしたので、函館朝市「きくよ食堂」がマスコミなどで話題になってから、次々と店舗が増えて行って、現在の状態になったのが実情です。

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朝市 どんぶり横丁

函館の市場(いちば)と廉売(れんばい)


 函館市内にも、昔は安くて新鮮な商品を扱うような、現在で言えば「産地直送市場」のような小売店集合市場は、結構な数がありました。


 前述の「函館朝市」のほかにも、新川町の「自由市場」、中島町「中島廉売」五稜郭市電電停前の「本町市場」、十字街電停近く銀座通りの「銀座魚菜市場」などです。( → 「銀座」ですよ、驚きましたか「銀座魚菜市場」です! 昔は、函館にも銀座があったんです)


 しかし、時代と共に、函館の人口重心が西部から五稜郭へ、そして更に奥へと移動するにつれて、ほとんどの市場は次第にすたれて行きました。

 十字街の「銀座魚菜市場」などは、現在、かろうじて、市場内に2軒残っているのみです。トホホ


 ただ、「自由市場」「中島廉売」「本町市場」は、現在も頑張って営業中です。
 特に、「自由市場」は海産物が主流ですが、交通のアクセスも良く、商品数や価格面でも朝市よりは価格がリーズナブルで、国内観光客向けのお勧めの市場と思います。


 さらに、昔の市場風情そのものを味わいたいならば、「中島廉売」や「本町市場」まで足を伸ばしてみるのも良いと思います。

 それぞれの市場や廉売の場所や営業時間は、ネットで確認してくださいね。

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函館 自由市場

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自由市場 

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食事もできる「市場亭」


 石川啄木が昔、「ふるさとの訛り懐かし停車場の、人ごみの中にそを聞きに行く」と詠んだ歌がありますが、これをそのまま体感できます。
 これは、東京生活が長い石川啄木が、上野駅の辺りでふるさと出身の人の訛りを聞いて懐かしんだ・・ということらしいのですが、「中島廉売」や「本町市場」では地元訛りの強い人が多いので、これを楽しむのも旅の醍醐味ではないでしょうか?


 店のオジサン、おばさんは、ネイティブ函館人がほとんでです。
 函館弁(浜言葉)が分からなければ「ん?・・」って、顔をすれば親切に教えてくれますし、運が良ければ試食もさせてくれます。


 繰り返しになりますが、国内観光客が函館の海産物を手ごろに買いたいならば、「自由市場」がお勧めで、市場マニアならばディープな「中島廉売」「本町市場」まで足を伸ばすのがお勧めです。


 また、そういう市場では、函館人でもなかなお目にかかれない「不思議な魚」や「希少珍味」などが手に入る場合があります。例えば、「ゴッコ」「ホヤ」「ガゴメ昆布」などなど・・。
 ただ、変なものを買おうとすると、「それは、売りもんでねえよ」と笑いながら言われるかも知れませんが・・。

 

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ゴッコ