レンタカーで行く裏ベイエリア

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函館漁港から望む函館山

函館「裏ベイエリア

 函館のベイエリアといえば、レンガ倉庫や様々な観光施設があり、現在の函館観光の中心的存在です。

 国内外からの観光客も多く、華やかで活気があり、函館山を眺めつつ港町情緒が満喫できる、とてもロマンチックな場所ですね。


 しかし、今回紹介する場所は・・「裏ベイエリア」とでもいうような、観光客がほとんど訪れない場所です。


 そして、市電を使って行くと結構歩くこととなるコースなので、今回は「レンタカーで行く裏ベイエリア」ということで紹介します。


 そのルートというのは、函館漁港寄りの「弁天台場」跡近くの堤防からスタートし、その堤防沿いに函館どっく工場敷地の横を抜けて、「函館市国際水産・海洋総合研究センター」、そして幸坂下の裏レンガ倉庫群を通るルートです。

 

弁天台場付近

 まず、レンタカーで、市電線路に沿って十字街方面から函館どっく前方向へ来て下さい。

 「函館どっく前」の電停を過ぎると直ぐ、道路は直角二股状況になります。

 そこを、右折すると「弁天台場跡」に行きますが、そこへは行かず、左折して「函館どっく 正門」の矢印方向へ行きます。そして、突き当りまで進みましょう。

 
 すると、そこの道路の行き止まりでは、まず「函館港改良工事記念碑」が目に留まります。ここが、明治32年に「弁天台場」跡地を埋め立て、台場の石垣を利用して防波堤を作った土木工事跡です。

 

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函館港改良工事記念碑

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弁天台場の石垣を利用して構築した堤防

 防波堤は、下半分が「弁天台場」の石垣をそのまま利用して作ったもので、上半分が新築増設部分になります。

 ここの工事跡は、希少価値があるため、平成に入ってから「土木学会選奨土木遺産」にも指定されています。


 目の前には堤防と梯子がありますので、そこの梯子を上って見て下さい。すると「函館漁港」が一望できます。


 その先に見える埠頭は・・以前の私のブログ「函館の港(その2)」で紹介した「クリガニ」がたくさん釣れる穴場でもあります。


 昔は、この「土木学会選奨土木遺産」の記念碑がある辺りは、古びた造船所や民家がひしめいており、当時は雑然としていましたが、今は区画整理もされ、さらに現在は、防波堤沿いには道路も整備されています。

 

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土木学会選奨土木遺産」記念碑


 そこで、次はこの防波堤を左手に見て、この道路を利用して、道路沿いに真っ直ぐ進むことにします。
 しばらく進むと、2箇所ほど「右折して入るようなゲート」がありますが、これは「函館どっく」の工場に入る作業用ゲートなので入らず、そのまま直進します。


 約1kmほど行くと、今度は、直進方向は「立入禁止」で進めなくなるので、右折して進むと、突然視界が広がり近代的な研究施設が左手に現れます。ここが函館市国際水産・海洋総合研究センター」で、水産関係学術研究用の公共施設です。

 
 このエリアは、最近まで海だった場所で、昔、函館ドックの先にあった、通称「赤堤防」付近を埋め立てた場所になります。位置的にも、昔の「弁天台場」の更に沖に出た様な場所です。

 

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函館市国際水産・海洋総合研究センター

 ここは、函館湾をちょうどベイエリアの反対側から見ることができる場所で、天気が良ければ、函館湾北側の遠くに大沼国定公園の「駒ヶ岳」の姿まで見ることもできます。


 無料の駐車場があるので、そこに駐車してもいいですし、岸壁沿いには駐車スペースもあるので駐車可能です。
 普段は観光客が滅多に訪れる場所ではないので、ゆっくりと函館湾を「反対側から」楽しめます。センターの施設内部も見学可能です。

 

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西側から見た函館駅方面

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遠くに霞む「大沼国定公園 駒ヶ岳


 さて、函館湾に最も突き出した場所を堪能したならば、先程来た道を記念碑まで戻りましょう。


 そして、更に戻って、「函館どっく前」電停を過ぎ、「幸坂通り」と交わる最初の信号を左折します。
 そこを100mほど行くと、「車両通行止め」にある辺りに「裏レンガ倉庫群」があります。

 レンタカーはその辺に駐車して結構ですし、迂回して裏側に抜けることも可能です。
 何故、あそこにだけ「車両通行止め」があるのか不明です。

 

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ベイエリアの倉庫群(その1)

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ベイエリアの倉庫群(その2)


 ここは、現役の「レンガ倉庫群」で、そのため観光客も少ない「ひなびた港町風情」が堪能できる場所です。

 割と開けた道路が多い地区で、岸壁沿いにドライブも可能ですが、路面状態や作業車両に十分注意して走行して下さいね。

 

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陸置された箱館


 その近くには、復元した2本マストの国産洋式帆船「箱館丸」も陸置していますので、興味がある方は見学もお忘れなく。

 

 最初に述べたように、このエリアは、表「ベイエリア」とは対照的な「裏ベイエリア」です。昔、釣竿を担いで歩いた、私の少年時代の遊び場で・・、裏びれた函館情緒あふれる場所です。


 古い港町の生活に密着した、赤錆の浮いた施設や、塩の香りがより鮮烈な地域だとも思います。
 レンタカー利用の函館観光リピーターさんには、是非行ってもらいたいルートのひとつです。

 楽しんでくださいね!

 

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函館漁港の堤防上で休むカモメ