また、だいぶご無沙汰ですいません。
急に冬らしくなってきました・・・。
まずは、下の写真をご覧ください。
「ブリ」は、出世魚と呼ばれる魚で、成長とともに名前が変わるのは、ご存じだと思います。例えば、「フクラギ」→「ヤズ」→「ハマチ」→「ブリ」のようにです。
写真の魚は、実は、その「フクラギ」で『函館産』のシールも、バッチリ張られています。
まずは、「えっ?函館でこんな魚が獲れるの?」と、思っちゃいますよね~。
そして、次にその「値段」をご覧ください。
何と、驚きの安さですよ!
思わず、「あれ~、一桁間違ってない?」なんて思ってしまいます。
この大きさで、この値段で・・ということは、『漁師さん。大漁で、大変だったですね』などと、逆に同情して、変な風に考えてしまいます。
このように、最近は地球温暖化なのか、海水温の変動で、函館ではスルメイカが全く獲れなくなったり、逆に「フクラギ」が獲れたりするようです。
一体どうなっているのでしょう?
観光客の方も、函館の寿司屋さんに来て「イカ入荷ありません」では、悲しくなりますよね。
さらに、函館港まつりの時の「いか踊り」なども、ウィキペディアなどでは・・
『いか踊り(いかおどり)とは、北海道函館市の名産イカをテーマとした踊りである』
なんて、書かれています。
名産イカが獲れない街で、イカ踊りなんて・・今一つ、祭りのノリも悪くなっちゃいますね。
ちょっと話は飛びますが・・だいぶ昔に、北原ミレイさんが歌った『石狩挽歌』という名曲がありました。
あの『石狩挽歌』は、・・石狩地方で、あれだけニシンが獲れていた時代は遠くなってしまった・・。という、北海道のニシンの大豊漁時代を彷彿とさせるとともに、一方で、その夢ははかなかった、と歌った、悲しい歌でした。
まさか、そんなことはないと思いますが、最近の函館のイカの不漁は、昔の北海道で豊漁だった『ニシン』のことを考えてしまいがちです。
函館といえば、イカです。
マンホールにもなっているくらい、愛されているイカです。
函館のイカがいつまでも、函館の「名産」でありますよう、祈るばかりです。
最後に、函館のお寿司屋さんに行ったときの裏技・・
マグロなどの冷凍ものは、全国どこで食べても一緒ですよね。
一方、新鮮なマグロとして有名な「大間のマグロ」は、全国ブランド品なので高いですが、函館のお寿司屋さんで食べられることもあります。
ただ、同じ津軽海峡で獲れたマグロを、函館市の戸井町で水揚げした「戸井マグロ」もあるんです。これは、「大間のマグロ」ほど有名ではないので、その分安いのですが、味は同じなんですよ。
是非、函館のお寿司屋さんで見かけたら、味わってみてくださいね。
それと、函館のお寿司屋さんで、安い新鮮ネタがある場合があります。
例えば、先程の「フクラギ」などがネタで出た場合は、安くて新鮮です。
ですので、函館のお寿司屋さんでは、「函館に来たら・・お寿司はこれだ!」と、今までの経験や先入観で考えるのではなく・・、ちょっと、お寿司屋さんの「本日入荷!○○」を確認してみて、お手ごろ価格だったら、まず食べてみることです。
多分、ハズレは無いと思います。では・・